アクセシビリティ

アクセシビリティ記事

Flash ではじめるアクセシビリティ (第四回)


目次

UIコンポーネントの活用

Flash MX 2004 が標準で備えている UI コンポーネントは、アクセシビリティに対応している。これは、非常に大きなメリットだ。なぜなら、スクロールバーやコンボボックスなどのインターフェイスは、マウスで操作することを前提に作られているため、キーボードでの操作にまで考えが及ぶことが少なく、自作した場合にそこまで対応するのは大変だからだ。

UI コンポーネントでも対応するのは、MX 2004 に搭載されているものだけなので、MX ユーザは注意して欲しい。
もし、このUIコンポーネントを利用する機会があるなら、ぜひアクセシビリティ対応も付け加えて欲しい。というのは、実は、コンポーネントを対応させるには、1行の ActionScript を記述する必要がある。それらは、コンポーネント単位で異なり、以下のようになる。

コンポーネント名

ActionScript

mx.accessibility.ButtonAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.CheckBoxAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.RadioButtonAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.LabelAccImpl.enableAccessibility();

不要 *2

不要 *2

mx.accessibility.ComboBoxAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.ListAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.WindowAccImpl.enableAccessibility();

mx.accessibility.NumericStepperAccImpl.enableAccessibility();

*1

mx.accessibility.AlertAccImpl.enableAccessibility();

*1

mx.accessibility.DataGridAccImpl.enableAccessibility();

*1 ・・・Professional版のみに搭載
*2 ・・・アクセシビリティパネルの設定だけで機能する

これらの ActionScript を記述する場所は、1 フレーム目に 1 回だけ登場させればよい。使用するコンポーネントの回数には無関係だ。

これからはじまるアクセシビリティ

アクセシビリティというと障害者対応というイメージが多いのが事実だろう。しかし、怪我をしたりマウスを忘れたり、日常よくあるアクシデントに際しても、コンテンツへのアクセスを容易にするのが目的なのである。もっと、身近に考えてみれば、自分自身が、年を取ることだってアクセシビリティと無関係ではない。高齢になれば、自然と視力、聴力は衰え、マウス操作だって苦手になるかもしれない。自分自身が若くても、私たちの親の世代は、確実にこのアクセシビリティにお世話になるのではないだろうか?

つまり、アクセシビリティは、必須なのだ。そして、長い付き合いになる。一過性の流行テクノロジーではないという認識が必要であり、この先何十年と手法が変われども必須となる考え方だ。だから、あまり気負わずに取り組んで欲しい。

また、アクセシビリティは誰からの強制も受けるべきではないし義務でもない。クリエイターならば、自発的により多くの人に情報を伝えたい、そういう欲求のもとにアクセシビリティ対応をして欲しいと願う。

最後に、弊社のサイトで使用している Flash メニューをアクセシビリティ対応したものをダウンロードできるようにした。これが正解であるわけではないが、少しでもアクセシビリティ理解の助けになれば幸いである。そして、実はまだまだ日本語環境下でのアクセシビリティははじまったばかりで、まったく整っていない。この状況から少しでも前進するには、私たちの日々の制作が重要であることを認識して欲しい。

この記事に必要なもの

ソースファイル