アクセシビリティ

よくわかる!ADOBE CREATIVE SUITE 3 DESIGN PREMIUM

鳥取県米子市役所

 


 

地方自治体の情報発信源を支えるAdobe InDesignとAdobe Dreamweaver

より多くの市民へもっと気軽に見てもらいたい、そんな思いが、作り手の技術を向上させた。 必要な情報をより詳しく、よりわかりやすく提供することを使命とする自治体にとって、"本当に必要な取り組みとは何か”を探る。

足立 謙治氏(左)、実繁 浩一氏(右)

あえて最先端の技術は使わない。それもアクセシビリティへの取り組みだと思います


 

今回取材に訪れた米子市は、日本海に面した鳥取県西部に位置し、山陰道の玄関口として古くから商業や海運業が栄えた歴史のある街だ。2005年に近隣の淀江町と合併し、現在ではおよそ15万人の市民が生活をしている。

その米子市では毎月、市民へ向けた広報誌として 「広報よなご」を発行している。発行部数はおよそ5万部で、市の予算概要などの市政に関わる重要な情報から地域の身近な話題まで、幅広い内容を取り上げている。

また、同市のホームページも情報発信の媒体として、重要な役目を背負っている。広報誌ではカバーしきれない速報性の高い情報や広報誌のバックナンバーをPDFで配布するなど、デジタルの特性を活かした内容となっている。

現在、これら広報媒体の制作には、Adobe® InDesign® CS3Adobe® Dreamweaver® CS3が活用されているという。二人の職員が最新のソフトウェアを駆使し、それぞれの制作を担当しているそうだ。

そこで今回は米子市の広報担当課を取材し、DTP導入に至る経緯やホームページ制作のノウハウを伺った。

米子市役所

米子市は中国地方を代表する都市のひとつで、人口はおよそ15万人。古くから山陰道 の玄関口として知られ、弓ヶ浜や皆生温泉などが有名

http://www.yonago-city.jp/


DTPの導入をきっかけに残業時間が減る

広報誌の制作を担当している企画部秘書広報課では、平成17年にInDesign 2.0を購入し、アナログの制作体制からDTPによるデジタルな制作体制へと移行した。同時に、広報誌の制作作業をこれまでの外注システムから市役所内部の制作へと移行させている。

現在、広報誌の制作作業を担当している企画部秘書広報課の足立謙治氏は、現在の職場に配属される以前には漁港関連の仕事を担当する部署に携わっていたという。したがって、InDesignを使うことも初めてなら、パソコンを使ってのレイアウト作業も初めての経験だったそうだ。

 「DTPが導入される以前は、作業の多くを外注へ委託しているにもかかわらず制作に時間がかかり、残業も日常茶飯事でした。しかし、InDesignの導入をきっかけに市役所内部での制作に切り替えたことで、外注先とのやりとりにかかる時間が減り、結果として作業効率が上がって、無駄な残業が減りましたね。」と、足立氏は語る。

いまでは、各課から寄せられた原稿の整理から印刷所への入稿作業まで足立氏が一人で担当している。しかし、初めて取り組むDTPの作業で、オペレーションなどに戸惑いはなかったのだろうか。

「前任者からの引継ぎ期間は一ヶ月でしたが、前任者の作業を横で見ているだけで、一週間もするとおおよその使い方はわかりました。次の号からは一人で制作を担当しています。」

使ってみるまでは、プロが使う高度なソフトウェアという印象が強かったが、実際には作業をしながらごく自然に覚えられたという。また、徐々にスキルアップすることで、ワークフローが向上し、デザインに割く時間が増え、誌面をより充実させることができるようになったそうだ。

実際に広報誌を見ると、これまで平面で表現していた円グラフをIllustratorの3D機能を使って立体化させるなど、回を重ねるごとにデザインにスキルアップしていることがよくわかる。

「スキルアップすると、物づくりの楽しさがわかるようになりますよね。とくにCS3では機能が向上してくれたおかげで、これまでIllustratorやPhotoshopに頼っていた多くの工程をInDesign CS3上でできるようになりました。結果として、ワークフローの向上とデザイン面での充実にかなり貢献していると思います。」と、語ってくれた。

米子市情報政策課の仕事場風景

米子市情報政策課の仕事場風景。ホームページに関するすべての情報は一度、企画部秘書課へ通され、その後、実繁氏のところへ集約される

InDesignを使って作業をする足立氏

InDesignを使って作業をする足立氏。モニターを 2台接続し、仕上がりを確認しながら作業をする

味岡浩二氏

InDesign CS3で作成された米子市の広報誌「広報よなご」は、毎月5万部が配布されている。紙媒体と同時にPDF版も作成され、同市のホームページ上で閲覧することができる